ゴルフ大好きマスターのゴルフスイング理論vol.1 / シャローイング/北千住ロックバー7th-chord

ゴルフ好きって言うと、ロックバーのマスターなのにゴルフ?!て言われるんだけど、関係ないでしょ。
こんな記事もあるし。

アリス・クーパーはゴルフ好きで有名だけど、ウィリー・ネルソンは笑える。励みになるわ〜。スティービー、ワンダーの300yドライブも聞いたことがあります。心眼てやつですねw

んな感じで、葉巻吹かしてカートでウクレレ弾きながらゴルフやったらいいんすよ。最高でしょ。
最近コースご無沙汰でたまーにレンジでスイングチェックしてるだけのゴルフライフが続いてますが、今年はまたPGAから声がかかるように久々にマジでやってやろうかなと思ってます。

ところでここ数年シャローイングって言葉がうるさいくらい頻繁に出てくるゴルフ界ですが、ゴルフやってるお客さんにもよく聞かれるんで今回はそれについて私がどこよりも誰よりもわかりやすく解説しましょう。

そもそもシャローイングって何?て話なんですが、先に結論から言うと『スイングプレーンを落とす・下げる』これがシャローイングです。
スタープレイヤー始め多くのゴルファーがシャロースイングに取り組んでる一番の理由は、近年のゴルフクラブの進化にあります。番手問わず低重心化へと著しく進化したため、スイングプレーンを落としたシャロースイングの方がインパクトゾーンを緩やかに迎えられ、より低く長いゾーンで効率良く球を飛ばせるからです。
ただし!ここが難しいんだけど、ただスイングプレーンを下げりゃいいってもんじゃなくて、ダウンスイング時にシャフトがどんな角度になっているか、が問題です。そしてその適正なシャフト角でスイングプレーンを落とせたスイングが『シャロースイング』というわけです。

じゃそれはどこで判断するの?どうやるの?なんですが、判断基準としてはアドレス時のシャフトラインに対して切り返し後のスイングプレーン(シャフトライン)が平行、もしくは鈍角な状態でなければいけません。そしてその適正角にすることが皆さん苦労する『クラブを寝かせる』という動きになるわけです。
画像で説明します。

⚫︎(左)アドレスのシャフトライン画像
⚫︎(右)シャローイングされたP5ポジションシャフトライン


上の2つの写真のように、ダウンスイング時、左腕が地面と並行位置(P5ポジション)で、シャフトの延長線がボールの先を指していれば適正角になってるという判断になります。アドレス時のシャフトラインと平行もしくは鈍角、尚且つ右肩より下にプレーンが落ちてるのが大事です。

逆に、下の写真のようにアドレス時のシャフトラインより切り返し後にシャフトが立った角度(鋭角)でダウンスイングすると、いくら手元を落としてプレーンを下げたとしてもそれはシャロースイングとは言えません。クラブ(ヘッド)が背中側に倒れてない状態でプレーンを下げようとして手元を落とせば落とすほど悪循環、クラブは立ちます(鋭角)。これが俗に言う『スティープスイング』てやつです。

⚫︎(左)アドレス時のシャフトライン画像
⚫︎(右)シャローイング出来てないP5ポジションシャフトライン

写真のようにP5ポジションでシャフトの延長線がボールの内側を指してる場合はクラブが倒れていないという判断になります。すなわちアドレス時のシャフトラインより鋭角にダウンスイングされ、同時に右肩より下にプレーンも落ちてなく入射角のキツいスイングと言えます。言い換えると、シャフトが立ったダウンスイングではP5ポジションでシャフトラインを右肩より下に落とすことは物理的にほぼほぼ不可能でしょう。(絶対ではない)
つまり、スイングプレーンを下げる為にはその前のクラブを寝かせる動きは絶対条件、どうしたって必須動作になります。

人により細かい違いはあるにせよ、クラブの寝かせ方という点に関して考えるとスイングパターンは大きく分けて2パターンです。大事なのはそれをいつ行うかです。それによってスイングタイプが変わります。
🔸始動からトップまでクラブを立てて上げ、切り返し時に強烈にクラブを寝かせてシャロープレーンに乗せるタイプ。
(キャメロン・チャンプ、ビクトル・ホブラン、マシュー・ウルフ、ミト・ペレイラ、etc)
🔹バックスイング中にクラブをある程度寝かせて(レイドオフ状態)トップを作り、切り返し後はシャロープレーンに乗せるだけのタイプ。
(ジョン・ラーム、セルヒオ・ガルシア、植竹希望、最近の石川遼etc)
いずれもダウンスイング時にはクラブが寝てる状態でスイングプレーンを落とすという点に違いはありません。寝かせるタイミングが違うだけ。いつ寝かせるかはどっちでもよくて、好きな方、楽な方、カッコいいと思う方、やりたい方を選べばいいんです。
あくまで個人的なフィーリングですが、クラブを寝かせる動きという点においては前者🔸マークのスイングタイプの方が難易度は高いと思います。(個人差アリ)
🔹マークの方が切り返し後にクラブを必要以上に寝かせる必要がないので🔸マークのタイプよりシンプルと言えるでしょう。ただ、シンプルと容易は別物なので、一概に🔹マークのスイングの方が簡単とは言えません。人それぞれの身体やフィーリングによって感じ方は変わります。

少し難しい話ですが、クラブを寝かせるにはいくつかの力が必要です。その力とは慣性モーメントです。誰もが知ってる遠心力もその一つ。他にもクラブを捻ることで生まれるトルクもその一つです。そしてそれらの力に対して受動的かつ能動的である必要があります。全く遠心力を得られないクラブの上げ方(例えば車の右ハンドル)だと、クラブを寝かせるにも手首の向きや右脇の絞り込み等、色んな手法で能動的に頑張るしかありません。逆に慣性に頼るだけの受動的オンリーな上げ方だとクラブを寝かせるにも不足であったりフェースの向きに不安定さが生じたりスイング自体のパワー不足にも繋がります。どちらも必要なんです。
とは言え、切り返し時に受動的に得る力というのは自分の初動作によって生み出した慣性モーメントなので、元を辿れば全て能動的とも言えます。
難しくなりましたが、自分で生み出した遠心力やトルクを使って受動的に切り返す、プラス能動的な動作(右脇の締めや手首の掌屈等)も行うことでクラブは倒れやすくなります。
🔸マークのスイングタイプと🔹マークのスイングタイプでは寝かせるタイミングの違い、そして受動的・能動的の割合や手法に違いがあると言えます。

【両スイングの特徴】
🔸マークスイングは切り返しでクラブを倒すという単独の動作が必要になるのが難しいところ。その分ヘッドが旋回しプレーンに乗せる前に強力な慣性モーメントが生まれ可動域も増すので飛距離も出やすいダイナミックなスイングです。
🔹マークスイングは切り返しで必要以上にクラブを寝かせる必要がないのであとはプレーンに乗せるだけ。シンプル故に方向性は安定しますが、🔸マークスイングより受動的に得られる慣性モーメントは減るので、その分能動的な頑張りが必要になり、掌屈等でロフトを立てたり、飛距離を出すには手首の強さや筋力もかなり必要になります。
どちらのスイングも良い所、難しい所が存在します。
自分の柔軟性や筋力を考慮してどっちが向いてるかを判断するべきですが、見ててカッコいいと思う方を選ぶのが一番!そうじゃないと練習も楽しくないですからね!

そして全てのスイングに共通して、何より大事なのは『脱力』です。
グリップや手首、腕全体や肩、それらの脱力がないと何をしてもクラブは倒れません。倒れたとしても脱力してないと緩やかなシャロープレーンに乗せられないので、結局はスティープにダウンスイングされカット軌道になること間違いなしです。なんならゴルフスイングは脱力さえしてれば、シャロースイングかどうかは置いといてある程度なんとかなるもんです。そのくらい脱力は大事。まぁ脱力しながら能動的に幾つかの動作を行うのが難しいんですけどね…。

今回はここまで。
難しい話で締め括ってしまいましたが、分からない人は店に来て下さいw  ゴルフトークとデモンストレーションでお伝えしますんでw

次回はその先のインパクトゾーンの話をします。
最後に、アドレスからクラブを寝かせてシャロープレーンに乗せた一連の流れを画像にしておきます。



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