ゴルフスイング/クラブの寝かせ方、シャローイングを徹底解説 & コツを伝授【後編】

始動から切り返し直前までに得られる遠心力やトルクだけでもある程度ヘッドは旋回してくれますが、それだけでは腕の回内外(左ハンドルから右ハンドルへの入れ替え)が不十分です。あくまでそこは能動的に動きを取り入れないと十分には至りません。
この入れ替えを手首だけでもオッケーと教える方もいるかもしれませんが、私個人としては腕の回内外は必要と考えます。
巷で騒がれている『水平スイング』というのがまさにこの話です。

切り返しで十分な腕の入れ替えをすることで、真ん中の写真のように地面に対して一時的・瞬間的に水平・平行状態になります。
ここが最も大事、かつ脳と身体への違和感MAXな点ですw  こんなことしたら球の上を空振りしちゃうよ!!って感覚に陥るでしょう。
でもその違和感は、このままの状態でインパクトへ向かっていくという脳になっているからであり、実際はそうではなく、この後はしっかりクラブを立てて下ろしてくるので、インパクトでボールの上を空振りすることはありません。これが前倒しという動作です。逆に水平・平行状態にしたあと前倒しを行わず違和感のままスイングしたら、そりゃ空振りしますw
前倒しに関しての説明は今回はしませんが、この水平・平行状態にすること、というか、この状態を目指して切り返す、といった感じです。

♦️ゴルフは地面に対して真っ直ぐ立っているわけではなくアドレス時から常に前傾していますよね。それなのに上体ではなく地面に対してクラブを水平・平行に近付けようって話なんだから、そりゃ違和感があって当然ですよね。

極端かつ絵心満載な絵ですが、アドレスと切り返し後の絵を描いてみました。

上はアドレス。
下の一枚は身体に対してほぼ直角なプレーン。地面に対しての水平・平行ラインには不十分なプレーンです。

下の一枚は、身体に対して90度以上下がったプレーン、しかし地面に対しては水平・平行に近付いたプレーンです。

あくまで極端に描いた絵なので、実際はここまでオーバーではありませんが、水平スイングとはこういうことです。そして切り返し後にこのポジションに入れてからスイングすることで、インパクトゾーンは低い位置から入り、より長いインパクトゾーンを作れます。逆に2枚目のプレーンからスイングすると、スティープダウンで上から入りすぎるためインパクトゾーンは短くなるというわけです。
冒頭にも話しましたが、ショートアイアンでこれをする必要はなく、短いクラブは打ち急がずゆとりを持った切り返しと脱力に注力し、ナチュラルに重力を使ってクラブの重さを感じながら下ろしてあげれば、それだけで正しい入射角になるでしょう。

腕の回内外を言語化すると……
①まず内側に捻って上げる
(左腕は回外、右腕は回内)
②切り返しで外側へ捻り変える
(左腕は回内、右腕は回外)
③インパクトに向けて再度内側に捻り直してクラブを起こす
(左腕は再度回外、右腕は再度回内)

こんな感じです。

私は③においては回内外をしてる意識はあまりなく、倒したクラブを起こすために(前倒し)、グリップを真下に落下させるとか、手元をより身体の近く低いポジションに通すとか、そんなことを意識した結果、再度回内外されるといった感じです。


少し話は逸れますが、
レイドオフスイングと言われるタイプはこの腕の回内外をバックスイング中に行うことで、切り返しの複雑さをなくしましょう、よりシンプルにしましょう、ってスイングです。切り返しでヘッドを大きく旋回させるわけじゃないのでシンプルといえばシンプルですが、でもやってることは同じなんです。いつやるかの違いだけ。ただそのいつやるかがバックスイング中だと、正しいトップ位置や形を早い段階で築けるので、スイングに安定感は出るでしょう。

だからね、レイドオフスイングとかレイドオフトップとか、そうじゃないスイングとかって日本じゃ形分けしてるけど、実は全部同じなんですよね。
今回解説したスイングも、切り返しでヘッドを大きく旋回させてレイドオフトップの形を作るわけですから、同じなんですよね。

キャメロン・チャンプ曰く、『シャフトクロスさせずフラットなポジションで切り返して、そこから更にレイアウトにするイメージ』
だそうです。
これを可能にするには、まずある意識から変える必要があります。
多くのアマチュアゴルファーは、最も高い位置にグリップが到達した時がトップ位置だと思っています。そしてそこから切り返す。私も以前はその脳でいました。
でもね、違うのよ。
❌上げる→トップ→切り返す→ダウンスイング
⭕️上げる→切り返す→トップ→ダウンスイング
この脳にしないと、今回解説したスイングは特に厳しいです。
切り返し前がトップだと思いながらスイングすると、本能的に切り返しに力が入ります。
結果クラブは正しく動かないし、最もな弊害は力の入れどころが早くなる点です。
逆に切り返し後がトップだと意識しながらのスイングは、切り返しで力まず脱力したまま行えるので、ヘッドも旋回し易く、その後の自然落下もスムーズかつインサイドパスを作りやすくなります。そしてインパクトゾーンで初めてフルスピードで振れるわけです。
切り返しで『グイッ』とスイングしてるように見える方の殆どは、そこの認識が間違ってるからでしょう。
ここの意識、脳を変えるのは簡単ではありませんが、素振りの際にそこを意識しながら、かつ腕の回内外に注力してみて下さい。

話が逸れたようで逸れてない感じで、最後は難しい話になりましたが、長文駄文ご覧頂きありがとうございます。

『18ホールは人生そのもの』

スイング研究も楽しいですが、ゴルフの本質でもある、18ホールの苦あり喜ありを楽しむことを忘れず、私も更なる高見へ邁進する所存であります。

『日本のキャメロン・チャンプ、
佐藤信太郎』



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